Tiramisu郵便

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

比べられない人

近くにいると
私の気持ちが落ち着く、
そんな人がいる。

夕方のお帰りチャイム(というものがある)が
鳴り響く頃、その人は現れる。

保育園にお迎えに行くおじいちゃんだ。
そのおじいちゃんは、必ず
保育園の隣にある公園で、
孫を遊ばせてから帰る。

その孫がまだ歩けない赤ちゃんの頃から、
ブランコに乗せたり、
滑り台を滑らせてあげているのを、
私は知っている。

「疲れてるんだから、もう帰るよ!」
なんてことは言わない。
だってね、おじいちゃんだからね。
「まだ遊ぶ?ほらほらほらほら!
 ○ちゃん、楽しいねえ。」
この孫はものすごく幸せだと思う。
こんなおじいちゃんがいて、うらやましい。

そして、
このおじいちゃんの周りにいる大人は、
いつの間にか優しい気持ちになる。
「こんにちは!」って、
おじいちゃんに声をかけるとき、
みんな笑顔になるから本当に不思議だ。

その孫も、もうすっかり大きくなって、
うちの娘に駆け寄ってきてくれる。
手をつないで歩いてる。

この前、ブランコに乗った娘を押しながら、
そのおじいちゃんと三日月を見た。
「きれいだねえ。
 ○ちゃん、ほらお月さま。」
おじいちゃんは、孫の名前を何度も呼ぶ。
○ちゃん、○ちゃん、
可愛くて仕方ないんだろうなあ。

私はこの三日月をきっと忘れないと思う。


同じ世代だと(ママどうしとか)、
必ず、いつの間にか、
比べてしまう自分がいる。
この人はいつもきちんとしてるなあ、とか、
おしゃれだなあ、とか、
夕飯をちゃんと仕込んでる、
って言ってたなあ、とか、
比べなくてもいいことを比べて、
勝手に落ち込む。

だけど、
このおじいちゃんと私は、
比べられることが、
多分一つもない。

最近、このおじいちゃんと
公園で過ごすのが楽しくて、
いるかなあ、って
子どもたちと行くことが多くなった。
なんでかなあ、って思ったんだけど、
「比べられない人」といると、心が休まる、
ということに気づきました。

息子が幼稚園から帰ってくる時間だ。
あのおじいちゃんのように、
子どもたちと楽しく遊べる
午後になりますように。