ほうじ茶がずっと飲みたかった。
さっき、スーパーでやっと買えた。
小雨が降る曇り空。
久しぶりで私は落ち着くんだなあ。
ほうじ茶って、お茶の中で一番、やさしい。
香りとか味わいが、心をゆるませてくれる。
小さい頃から、一番好きなお茶。
ほうじ茶を淹れて、
おにぎりを作って娘と食べた。
「あったかーい。おいしい」
おかあさんもそう思うよ。
あー、ほっとする。
この前、友だちが握ったおにぎりを食べた。
青菜のおにぎり。
小さい子も食べやすいように、
小さく握ったおにぎり。
大きなタッパーにたくさんつめて。
かわいいペーパーナフキンが敷いてあった。
食べて、食べて、どうぞどうぞ、
って差し出してくれた。
とても、おいしかった。
あのさ、実はさ、とその時、なぜか、
私に、人にはあんまり言わないんだけどさ、
ということを、こっそり教えてくれた。
打ち明けてくれて、嬉しかった。
そういえば、その友だちが握った
おにぎりを食べるのは二回目だ。
友だちの優しさが、最高においしくて
忘れられない「おにぎり」の味。
☆☆☆
ギラギラした世界にちょっといた。
ギラついた感じがしてしまう人の中に
いた。と私が勝手に思っているだけで、
ギラついた人でもなんでもないのかも
しれない。だって、私はその人のこと
何も知らないもの。つまり、私が
ギラついていたのだ。そんな時って、
やっぱり書けなくなるね。私が書きたい
文章が書けなくなる。誰かの目を意識
し過ぎた文章になる。
ほうじ茶飲んで、おにぎり食べたら、
やっと書きたい文章が書けた。