おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

木、木、木、

 

初めてその木を見たとき、息をのんだ。

一体何メートルあるんだろう。

見上げて、そっと手を触れた。

神社の木だから、御神木というんだよね。

なんて高いんだこの松の木は。

見上げる度に、ははあ、と思った。

この木があるから、特別な神社だった。

 

●○○

 

三本の木が並んでいて、

そのうちの一本に鳥の巣があるのが見えた。

冬の寒い日、私はそれを見るのが

とても好きだった。

ちょっとしたことがあって、

鳥の巣にあこがれていた。

居心地の良い場所にあこがれていた。

全てがぴったりと自分のまわりに、

あたたかくあるのだから、

快適に違いないと。

本当にいいなあ、と思っていた。

 

鳥の巣の本をたまたま読んで、

鳥の巣は、卵を産み、雛を育てる場所

だけであることを知った。それは、

お母さんのお腹、赤ちゃんを育てる子宮

と同じ役割で、それが鳥の巣なのだそうだ。

確か、鳥の巣研究家の鈴木まもるさん

が話していた。

 

私が見つめ続けた、冬の寒い日、

あの鳥の巣はもう誰も使っていなかった

というわけだ。

 

●●○

 

銀杏がくさくて、

でも黄緑がきれいで、黄色がきれいで、

落葉が見事で、これは定点観測を

したら面白いだろうな、と思う

イチョウの木があった。

 

大きなお屋敷と塀。

 

●●●

 

久しぶりに娘と散歩した!

雑草とひとくくりにされたものたちは、

いきいきとしていて、

この前咲き誇っていたはずの花は枯れ、

次を待っていた花たちが咲いていた。

どんどん交代していく。

 

神社の木はある日、切り株だけに

なっていた。それは二、三年前のこと。

三本の木も見事に住宅用の土地になる

ために、切り落とされていた。

これは一年くらい前か。

 

そして、今日、イチョウの木が

消えていた。切り株くらいあるでしょ、

と思ったら、それすらなく、

お屋敷と思い込んでいた場所も、

跡形もなく消えた。

 

どんどん変わっていく。

変わっていくけれど、

そのスピードはできたら、

遅くしてほしいなあ、と思ってしまう。

 

娘の散歩はゆっくり過ぎる。

ゆっくり過ぎるけれど、

その位がいい。

 

 

やっぱりさ、

のんびり、ゆっくり生きたい。

本当は。 

 

どんよりしてきました。

晴れの日もあれば、どんよりの日もある。

それが、とてもいいと私は思う。