Tiramisu郵便

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

後輩の好きな本

働いていた頃、後輩のお弁当がおいしそうだな、と思った。お母さんが作ったというサンドイッチはかたちが美しくて整っていた。みかんを持ってくると、同じテーブルに座っている人たちに「どうぞー」と言って、配ってくれた。いつだか「いかめし」も入っていて、それはお父さんが作ったと言っていた。あれは絶対においしい。

 

お互いの親の話を時々した。彼女はいつだって、話をよく聞く。人の話を。体ごと聞いているのが分かる。だからだと思う。彼女は人からとても好かれていた。しかも面白い。返す言葉ひとつひとつが。それでいて、自分のことを「私暗いんですよ」とか言う。とある小説家が好きだと言っていた。私はまだその有名な小説家の本を読んでいない。

 

そろそろ読もうと思う。

 

彼女が一度貸してくれて、「ごめん、読めなかった」と言って返した本がある。がっかりしただろうな。

 太宰治さんの「斜陽」という本。読んだら、感想を伝えようと思う。彼女がいつも四角い付箋に丁寧に感想を書いてくれたように。

 

私、この後輩のこと、ほんと好きだな。そうゆう人に出会えて幸せだと思う。

ふと思い出しても、幸せになれる。

 

ありがとよ!