おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

午前零時のチョコベーグル

『午前零時の玄米パン

なんていいタイトルなんだろう。午前零時を見ると、頭にこのタイトルがぱっと浮かぶ。読んだのは十年以上前なのに。群ようこさんの最初の本だからか、おっかしくて腹を抱えた記憶があるからか、心に残る本。

 

 

こんな時間に食べてはいけません。だけど、どうしても食べたくなりました。

 

午前零時のチョコベーグル。

 

**

 

ここのベーグルは、どんなベーグルかと聞かれたらこう言う。「心が落ち着くベーグルです」と。聞かれなくても、人に言っている。

おいしいのは当然で、かめばかむほどに「私は今ベーグルを食べている」と思う。ふとベーグルのあのにおいが鼻から抜けて。いいにおいだ!と思う。思いっきりかぎたくなる。柔らかいパンとは異なるから、かむ、かむ、かむ。そうしていくうちに、気持ちが落ち着いて、私は今ここにいる、と思う。そうゆうベーグルがある。

 

夕方、頭の中が散らかっていて、これはベーグルだ、と思った。どうにかしたくてお店のドアを開けた。奥さんとはいつも話をする。多分、ベーグルとセットで奥さんに話を聞いてほしかったんだ。いらっしゃるかな?と思ったけれど、ご主人だけだった。普段おしゃべりをしないけれど、今の私の頭の中をお話したくて、会計がすんだ後「ちょっとお話していいですか」と聞いた。一方的にばーっとしゃべった。ご主人、頭の中、ハテナだらけだったろうよ。でも、絶対に聞いてくれる人だと分かっていたからしゃべった。だって、いつも買った後、奥から出てきて「ありがとうございます」と頭を下げて見送ってくれるから。私がご主人に伝えたいことは、おそらく伝えられた。こうゆうものを作ったんです!と、見せて、私がライターになりたいことと、取材したいことと、そして私がどれだけこのベーグルに助けられているか、感謝を最後に伝えた。感謝を伝えたかったんだ。

 

子どもとの時間で少し息が詰まりそうになってしまったときとか、私の頭がいっぱいになってしまった時とか「そうだ、ベーグル食べよう!」って思った時の気持ちとセットで思い出して、それがどばーっと思い出して、ちょっと泣きながら「ほんとにありがとうございます」と伝えた。ご主人、びっくりだよね。いや、もうこれは、変な客です。

 

このベーグル屋さんは最高のベーグルを作っている。人を励ます、力をくれるベーグルを作っている。それってすごいよなあ。そうゆうことが、どうして私に伝わるのかが分からない(そこはもう少し考えてみよう)。だけど、つくづく有り難いな、と思う。

 

***

 

今の私はいろんなモノに励まされている。

 

朝になって、やさしいメッセージが届く。

 

くーっ!不安がとけていく。