おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

ユーリン?

この前のこと。

ちょっとお肉屋さんで一言二言しゃべりたい、と思ってお店に入った。ちょっと気持ちがいっぱいいっぱいだった。お肉屋さんの扉は引き戸でカラカラカラカラと音がする。おばちゃんと目が合う。レシートのうらに一生懸命書いている。

 

「ね、あなた、ユーリン...なんだっけね?」

...芸人の名前ではないはず。

「ん?...ユーリンチーですか?」

「そうそうそう!ユーリンチーって何?

 どこの料理だっけ?韓国?

 あれって、材料なんだっけね?

 お客さんから聞いたんだけどさ」

どうやらおばちゃん、

ユーリンチーを作りたいよう。

「揚げた鶏だろ。ネギ塩かけたやつだろ」

おじさんが言う。

「いや、違う。

 あー、今の人はスマホでこうゆうの

 調べるんでしょ。できなきゃだめよねー」

一生懸命なんだっけ?と言いながら

書き出すおばちゃん。

スマホなんて、自分の頭で考えなく

 なってあんまり良くないですよ。

 でも、今調べますね」と私。

 

肉屋の店頭で、ユーリンチーの材料を読み上げる私。何度か聞き返しながら、一生懸命メモするおばちゃん。これがいかに楽しいか分かりますでしょうか!

 

ほっとして、思わずこの肉屋が私はいかに好きであるかを伝えた。ライターになりたいことと、取材させてほしいことも伝えた。えー、と言いながら、おじさんとおばさんが照れながら笑う。

 

「で、どこの雑誌社の方なの?」

とおばちゃん。

「フリーのライターです」と私。

「ああ、そう。フリーターのライター」

...フリーター!

もう、気持ちがいっぱいいっぱいとか、

どうでも良くなるのです。おばちゃん最高。

 

***

 

「ねー、私たちいくつに見える?」

年齢を初めて聞いた。

 

そうか、と思った。

 

一日一日を大切にしたい。

 

今じゃ、おばちゃんは手をふってくれるようになって(しかも嬉しそうに!)、前を通るときに、おじちゃんとおばちゃんに私と子どもは欠かさず挨拶をする。そんな関係が作れて、私は嬉しくてたまらない。

 

この前、一緒に撮ってもらった写真、早く現像しよう。大切な人がこの町にいるって、本当に最高!