おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

3歳の瞳

一刻も早く用事を片付けたい。

そう思って生きている。

目的地までパッと行って、パッと帰りたい。

 

けれど、3歳ちゃんは

そんなことはしたくない。

 

自転車で行きたいけれど、

彼女はストライダー(ペダルなしの幼児用

自転車みたいなの)で行きたい。

最近そう言う。

彼女はゆっくりゆっくり行きたい。

 

空を見上げて

「あ、ひこうき。ふたつ」と言う。

どこだろう、って探したら、

今日は雲のない青空だったんだね。

 

曲がり角で動かなくて、

あー、もう早くしてくれ、

と思いながら引き返すと、

「ねー、うさぎがいる」と言う。

灰色のうさぎが庭で飼われていた。

道からよく見える場所にケージがあって、

どうぞ見ていってください、

とでも言うように。

 

「これ、なあに?」

銀色のクリップが落ちていた。

 

ぜんぜんっ、気がつきませんから。

 

会う人会う人、

娘に声をかけていく。

凸凹道をあえて通る娘。

「あら、危ないよ」

そう声をかけたおばあちゃんがいて、

「...あぶなくないよ」と娘。

「それは、すみませんでした」

と笑いながらおばあちゃん。

 

***

 

娘は今を生きているんだなあ。

 

子どもは今を生きている、というような

記事を読んだけれど、ああこれのことか、

と思った。そうゆうことができる

唯一のひと。

 

ほんと、今やってることに集中できたら

いいのに、頭は色々考えてる。

 

娘とのゆっくり散歩の時くらい、

ひたすらぼーっとして歩こう。

 

***

 

オオイヌノフグリとか

ホトケノザが咲き出してる。

それと、

冬のベランダに干されている布団たち、

あれはやっぱりとてもいい景色だね。

37歳の瞳が思いました。