おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

放課後

10歳の時、1年間だけ過ごした小学校がある。転校して馴染めないまま(馴染もうとしないまま)またすぐに転校。放課後、友だちと遊んだ記憶は、片手で数えるくらいしかなかったと思う。優しい人もたくさんいた。いじめはなかった。

 

学校から帰ってきて、教育テレビ(その時はEテレとは言わなかった)でやっていた子どもの料理番組『ひとりでできるもん』が大好きで。まいちゃんが、「アイマイミーマイン」と、確か魔法の呪文を言うのだけど食い入るように見て、レシピを一生懸命メモした。子どもって、そもそも料理が好きだと思う。いつの間にか苦手になってしまう人と、好きなままでいる人と、この違いはどこで生まれるのだろう(私は前者!)。話がそれた。まいちゃんが私の友だちだったんだなあ、って思う。まいちゃん、ありがとう。

 

母と手をつないで、スーパーに買い物に行くこともあった。いつも「お菓子買っていい?」と聞いて「いいよ。1つね」と大体言ってくれた。やったー!と飛び上がるほど嬉しかった。オマケ付きのお菓子を買う。ちびまる子ちゃんのスタンプがオマケのお菓子があって、それがいまでも心に残っている。

 

前の小学校では、毎日のように友だちと遊んだ。親友がいて、交換日記もして。私は多分、新しい小学校で、親友を探していたんだなあ。違う、違う、とあの子みたいな子がいないと。親友がいない学校は、つまらない。もう殻に閉じこもってしまった私は1人ぽつんとしていた。

 

***

 

7歳の息子が「奇跡だ!」という友だちに出会えて、私は喜んでいた。舞い上がっていた。よしよし、君にもついに仲良しの友だちができたのかい、と。ところが、ここのところ遊ばなくなった。遊びに行くこともない。理由を聞いても答えない。何があったんだろうなあ。ついつい聞き出したくなる。

 

ふと10歳の頃の私を思い出した。放課後まっすぐ帰って、うちでゴロゴロしている私に「お友だちと遊ばないの?」なんて、母に聞かれたことは一度もなかった気がする。私が息子に聞いてしまったような、もしかしたら聞かれたらイヤだと思うようなことを、母は私に聞かなかった。

 

母のことは、今では、時々...面倒なことになった、と思うことが正直あるけれど。母はやっぱり優しい人だったんだなあ、って思う。子どもの頃、私は母が本当に好きだった。今も好きだけどね。


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