おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

アゲハトーク

アゲハの幼虫をくれた、

アゲハのように美しい友だちと、

今日アゲハトークをした。

 

この前、アゲハは飛び立った。

友だちにすぐにラインした。

 

***

 

「さなぎが黒っぽくなってきたら、

 そろそろ出てくるよ」って教えてれて。

夜、さなぎが黒っぽくなって、

ああ早朝にきっと蝶になるんだろうな、

って思って朝見たら、まだだった。

カメラを三脚にセットして、

五分おきに見て撮影した。

でも、こっちの角度から撮りたい、

と思って結局三脚から外した。

 

全然出てくる気配がない。

まだか。

あれに似ている。

出産。

 

まだか。

まだか。

まだなのか。

それならば、と思い、

子どもたちの上履きを洗う。

おねえちゃんと子どもの頃、

上履きを一緒に洗ったことを

思い出したりして、

しみじみしてアゲハを見たら...!

 

しわくちゃの羽のアゲハがいた。

あー、さなぎから出るとこ見たかったのに。

 

 

涙が静かに、静かに、たまって

つーっと出た。

 

しわくちゃの羽のアゲハは、

虫かごに入れた割り箸を、

よいしょよいしょと登る。

羽が底につかない高さまで。


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ひと休みして、じっとする。

アイロンをかけたように、

どんどんピンとした羽に

なっていくのだけど、

じーっとして、時々パタパタする。

そして、びやっとおしっこみたいなのを

する。何度かした。図鑑によると、

身体を軽くするため、らしい。

 

そして、バタバタバタバタして、

「ねー、もう早くアナタ出しなさいよ」

って言ってくる(そんな感じ)。

慌てて虫かごを外に持って行く。

 

フタを開けたら、

ちょっと外の様子を見て、

あっという間に、

写真を撮る隙も与えず、

「サヨウナラ」とひらひら飛んだ。

 

今、玄関には、抜け殻のさなぎだけ

残っている、虫かごがある。

なんだかちょっとさみしくて、

そのままにしている。

 

たった23日くらいなんだけど、

本当に素晴らしかった。

 

***

 

「こうゆう世界があるなんて

 知らなかったよ」

「前の自分ならこんなことしなかった」

「ほんとだよ」

「ねー、青虫かわいいよね」

「あのムシャムシャ食べる感じね」

「本当に良かった」

ひたすら、良かった良かった、

と私は友だちに伝えた。

 

友だちが私の目をちゃんと見てくれて、

ちゃんと話をきいてくれて、

それがすごく分かって、嬉しかった。

感動を分かち合えるって、

なんて嬉しいんだろう。

友だちが手を差し出してくれて

(いつもそう。優しい)、

手を取り合って喜んだ。

幼稚園の園庭にて。

 

ああ、本当に良かった。

ありがとう。

 

来年こそ、さなぎから出るところ

見てみたい。

 

本当にありがとう。