おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

きせきのカマキリ

息子がカマキリと一緒に帰ってきた。羽だけ茶色くて他は緑色のカマキリ。ものすごい威嚇しまくりのカマキリ。羽をガーッと広げて怒っている。カマキリは息子の頭に乗ったりした。息子は必死にデジカメで自撮りする。私も一眼レフで撮る。撮っていたら、突然飛ぶからものすっごくびっくりして、カメラをテーブルにぶつけそうになった。ぶつけなくて本当に良かった。

 

カマキリをカゴに入れて、友だちと約束した集合場所に興奮して向かう息子。その日の遊びはエサ集めだったそうだ。テントウムシをお尻から食べたそうだし、クビキリギリス(という名前があるのか?)をムシャムシャ食べたそうだ。カゴの底に薄い羽2枚だけが残っているから、ああこれだな、って思った。

 

夜になって、コピー用紙6枚を使ってひたすらにカマキリとの出会い、私の反応(お母さんは「ええっ」と言いました)、どうやってエサを食べたか、一心不乱に書いていた。こんなに書いたことないだろうな。やっぱりカマキリ先生なんだよ。これが自主的な最高な学びなんだよ、って惚れ惚れした。書きたいんだものね。その夜、枕もとにカマキリを置いて息子は寝た。

 

翌日になると、もう弱っていた。きっとみんなが触ったからだろう。足の先の細いかぎ爪みたいなのも、取れているし。あわててエサを取りにいったけれど、カマキリは食べる力が残っていなかった。トンボの羽をガシッとつかまえることはできるのだけど、そこからもう食べることはできなかった。体がもうぐったりしていた。

 

木に離した。

 

その日の夜、息子は愛用の毛布にくるまり、おいおい泣いた。声をあげて泣いた。30分くらい泣いた。ベランダを何度も見て、もしかしたら来てるかもと言って。「きせきのカマキリ」これが息子の作文のタイトル。

 

本当にきせきのカマキリだったね。

お母さんもあのカマキリのこと忘れないよ。