おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

ゆびわ

学生の頃、ゆびわをしていた。

少し幅のあるシルバーで、貝殻の裏みたいな、あ、貝ボタンみたいな色合いでいて、薄紫と薄緑と薄青と白だったかなあ、そんな色が並んだゆびわをしていた。中指につけて、よく眺めていた。

 

今も持っていたら良かったなあ、なんて突然思い出したよ。きれいだったなあ。

 

***

 

学生の頃というか、お年頃の女の子たちは、彼氏がいたら指輪を薬指につけていた。それは、ものすごく主張していた。それが私は気にくわなかった。単にうらやましかったのだ。嫉妬はこわいね。やだね。

私のベストフレンドは、「なんか気になるからつけないんだ」と言っていて、『あー、なんてさわやか!かっこいい!』と思った。ベストフレンドの当時の彼氏もあの女の子たちの指輪のことを「なんかムカつくよね」みたいなことを、ちらりと言っていた気がする。そして、その彼氏に「お前って、本当に男っ気ないな」とも言われた。「え、男っ気ってなに?」と聞き返したものだ。その通り。本当に男っ気がなかった。

当時の私はベストフレンドがいることが最高に幸せだった。ベストフレンドって書いたけどいつもの親友のこと。

 

***

 

結婚したら指輪をつけようと思ったけれど、どうも外したくなる人だ。指についていることがひじょうに、気になる。長らく、しばらくつけていなかった。

 

ちょっと前、四十代のオシャレみたいな本を読んだら、指輪は必須アイテムなんだって。しかも何個かつけるといいらしい。それで最近つけてみた。けど、帰ったら即はずしている。私の結婚指輪はピカピカだ。まあ、しばらく外出時にはつける日々を過ごそうと思う。指輪をすると、少しシャキッとする。

 

☆☆☆

 

あのゆびわ、やっぱり懐かしい。

 

あれは、私なりの

対抗したゆびわでもあった。

 

意志のある私のゆびわだった。