おはようティラミス

「私をひっぱりあげて」くれる数々のことを、綴ってみることにしました。

三輪車

週に2、3回だろうか。銀色の三輪車が公園のトイレそばにとめてあるのをよく見かける。大人用の三輪車。おばあさんがトイレ掃除をしている。だから、公園のトイレはくさくないし、いつもきれいだと思う。おそらくシルバー人材センターに登録している方なんだと思う。委託されているんだ。きっちりしっかり仕事をされている。

おばあさんは、トイレ掃除を終えて出てきたと思ったら、公園中のゴミを拾っていた。ゴミを拾っていたのがこの方だったとは。

わたしはポイ捨てする人が嫌いだ。それが子どもであったとしても、そうする神経に腹が立つ。公園に行くたび、誰かが必ず捨てている。友だちどうしで、遊んでポイッと捨てて行った形跡があちらこちらであって。あ~あ、と思う。大人になったって、平気で捨てていく人はきっと子どもの頃からこうだったのだろう。捨てていった人は何を考えて捨てていくのか。誰かが拾ってくれる、と考えているのか?何も考えていないのか?腹が立つな。

おばあさんは拾いながら、どう思っているのかなあ、と思った。拾いながら、きっといろいろ感じていると思う。だけど、黙って、袋にトングみたいな火ばさみみたいなあれでつまんでいく。9時過ぎにはもう暑かった。日陰のないこの公園は暑すぎる。おばあさんは、暑い中、公園中を歩いてゴミを拾っていた。わたしはバッタ用の草を取りつつ、カマキリとカナヘビのエサを探していた。探しながら、これはおばあさんに必ずお礼を伝えようと決めた。

「おはようございます
 ありがとうございます」

頭を下げた。おばあさんは、へっ?って顔を一瞬したけど、ちょっと嬉しそうににっこっとしてくれた。